弊社では「多自然型じゃかご工法の力学特性の解明と高耐震性能化技術の開発」を香川大学工学部との共同で研究を進めています。

　「じゃかご」の力学特性を学術的に解明することで、土圧抵抗機能、耐震機能、地盤崩落抑制機能の現状レベルを解明、さらに解析することで、これらの機能をより高水準化することができます。特にわが国は、地震大国といわれます。耐震強度の高い土木資材の提供はわれわれの責務だと考えています。先日、つくば市の土木研究所で実施した「実物大じゃかごの加震実験」は、実にスケールの大きいもので阪神淡路大震災での規模を上回る大きな揺れを与えたにもかかわらず何ら損傷がなく、耐震機能の高さを改めて確信いたしました。

学術的な解明は、従来伝統工法であったじゃかごを有効な近代土木資材として位置付けることができます。じゃかごの学術的分析は今までに例が無く、我々には自信、顧客には安心を得る事ができます。そして、土木業界への影響度は測り知れません。

　国や地方公共機関へのＰＲや生産販売など事業化体制も整えていくとともに自信を持って今後の事業展開を図っていこうと考えています。

　金網を利用した製品開発において、我が社は常に先頭を走ってきたと自負しています。公共事業の減少、安価な中国製品の流入など市場には依然として厳しさが残っていますが、独自のアイディアで自ら道を切り開いてきました。他社が行っていることをしても、後追いにしかなりません。我が社が創業より培ってきた信頼と技術で、『自然環境の保全』に貢献する高付加価値製品の開発に努めていきたいと思っています。